桧皮葺を新築・リフォームで施工する場合によくある質問事項
桧皮葺は住宅や庭園、商業施設に使うことで上質感が増すこだわりのエッセンスです。
ぜひ皆様のお客様にもおすすめいただきたく、よくある質問事項をまとめましたのでご参考下さい。
Q「どのくらいもつの?」
A 一般に桧皮葺屋根は20年~30年耐久すると言われます。建物の形状、気候によってはそれより短くなることもあります。また小さな屋根ほど、耐久年数は短くなります。定期的なメンテナンス(小修繕)をすることによって耐久年数を長くすることは可能です。
Q「高いのでは?」
A 文化財の単価で申し上げますと、平葺き1㎡18~20万となっており、決して安い屋根ではございません。一般住宅や店舗に使用する場合はまずはひさしや門など、小さな部分、葺き替えの不要な屋内での使用をご提案されてはいかがでしょうか?
Q「保証はあるの?」
A 基本的には○年保証、といったシステムはございません。自然素材につき屋外で使用の際は経年変化を楽しめる方におすすめください。3年に1回程度、定期巡回サービスがございますのでその折にメンテナンス計画を立てていきましょう。
Q「どのような屋根勾配でも施工できるの?」
A 屋外の場合、基本3寸勾配までです。屋内であれば「逆水(さかみず)」(水が逆に流れる)現象を考慮しなくてよいので、デザインにあわせたお好きな勾配で施工可能です。
Q「屋根以外にも施工できるの?」
A もちろんできます。これまでには塀や壁、天井化粧等のお話をいただいたことがございます。私たちは新しいデザインやアイディアを形にする事に喜びを感じています。ぜひ一緒に考えていきましょう!
Q「屋根下地はどこまで、どのようにしておけばいいの?」
A 基本は野地板まで施工しておいていただければ、あとはこちらで施工できます。野地の収まりは軒の厚みによって変わるので事前に打合せをさせてください。
Q「建築基準法への対応は?」
A 桧皮は自然素材なので材料認定は受けておりません。建築地の条例・地域区分・建物の規模・用途により明細な法的規制がありますので、設計施工の際は建築地の監督官庁に使用の可否をご確認ください。