ひわだやは地域の文化財を地域で守る仕組み作りに取り組んでいます
山口県を代表する伝統的建造物、瑠璃光寺五重塔。
その美しい姿をまもるため古来より約30年ごとの屋根葺き替えが行われてきました。
日本古来の屋根技術工法である桧皮葺には大量の桧皮(ひわだ…樹齢80年以上のヒノキの樹皮)が必要です。
平成22年4月から1年間かけて行った山口市の龍福寺本堂の屋根の改修では、半年前から準備に取り掛かりましたが、材料集めに苦労しました。
桧皮(ヒノキの皮=ヒワダ)の供給量は不十分で、葺替えが遅れたり、銅板葺きに変わったりするところがでてきています。
平成30年ごろから始まる山口県内の文化財の葺き替えに向けて、桧皮を提供してくださる方を探しています。
地域の文化財を地域の資源で守り伝えたい。新しい取り組みにどうかお力を貸してください。
山口県内の樹齢80年以上の桧(ヒノキ)の立木10本以上あれば山・原野・平地等問いません。
※生育環境等により、条件にあてはまる場合でも採取できないことがあります。
※写真の国宝瑠璃光寺五重塔は桧皮葺建築です。
Q&A
桧皮葺とは?
桧の樹皮を成型した材料を使って施工する、日本古来の屋根技術工法です。全国的には京都御所・清水寺・厳島神社が有名。
枯れないのですか?
桧皮採取に十分な立木かどうか専門の技術者が判断し、採取しています。木の形成層を傷つけないので、枯れることはありません。採取後の幹は赤くなります。
尚、桧は一度皮を剥いで8~10年くらいたつと、新しい表皮が形成されます。桧皮については日本特有林産振興会のホームページにも詳しい紹介があります。
いつでも採取できるのですか?
木の成長時期にあたる4月~8月までは採取できません。当社では11月~3月の冬季を採取時期にしています。また、一度採取した後は約10年間採取しません。
数十本単位の立木はある桧山をお持ちの方は問い合わせフォームからご連絡ください。